霊が見える芸人として知られるシークエンスはやとものお父さん「シークエンスパパとも」は、息子以上の霊能力を持ち、10万人以上の登録者を集めた人気YouTuberでした。
霊を見るだけでなく会話や除霊までできた彼は、2021年1月に悲しくもこの世を去りました。
死因はがん。
闘病しながらも心霊スポットや未解決事件の霊視を続け、多くの人に勇気を与え続けました。
本記事では、タクシードライバーとして日常を送りながら霊能力で人々を助けた彼の活動と、死期を自ら霊視できたのか、なぜ息子には父親の霊が見えないのかなど、霊能力の不思議な法則に迫ります。
愛された霊能力者の知られざる姿と、現世での最期の日々について詳しく紹介します。
シークエンスパパともとは?
皆さんはシークエンスはやともさんをご存知でしょうか?
テレビやYouTubeで都市伝説について語ったり、霊が見える芸人として活躍していますが、実は彼のお父さんも並々ならぬ霊能力の持ち主だったんです。
シークエンスパパとも(本名:高橋賢吉)は、お笑い芸人のシークエンスはやともの父親として知られる霊能力者です。
1957年7月7日生まれという七夕生まれの方で、日常はタクシードライバーとして働きながら、霊視や除霊の活動もしていました。
私が興味深いと思うのは、息子よりも父親の方が霊能力が強かったという点です。
息子のはやともが「霊が見える」能力を持っていることは有名ですが、その能力はまさに父親譲り。
はやともが霊を「見る」ことしかできないのに対し、パパともは霊と「会話」したり「除霊」したりすることもできたそうです。

親子で霊能力を持つというのは、なんだか特撮ヒーローの家族みたいでちょっとロマンがありますよね。
テレビ業界では「子が先に有名になり、後から親も注目される」というパターンはよくありますが、シークエンスパパともも例外ではありませんでした。
息子がメディアで人気を集めるようになると、パパとも自身もYouTubeチャンネルを開設。
「シークエンスパパとも」として心霊スポットの解説や未解決事件の霊視など、独自のコンテンツを発信していたんです。
その語り口は丁寧で、息子同様に落ち着いた雰囲気が特徴でした。また、全国訪問霊視や霊障の相談なども行い、多くの人から頼られる存在となっていました。
「シークエンスパパとも」Youtubeの登録者数は?
息子の活躍に触発されて自らも発信者になるというのは、現代ならではの親子関係かもしれませんね。
シークエンスパパともさんのYouTubeチャンネルは、息子のはやともさんが人気を博したことをきっかけに開設されました。
チャンネル名は「シークエンスパパともチャンネル」で、生前に約10万人を超える登録者数を抱える人気チャンネルへと成長していったんです。
現在は更新されていないことから、4万人弱に減っています。
10万人というと、一般的なYouTuberなら銀の盾をもらえるレベル。
霊能力者としての活動をメインにしながらこれだけの視聴者を集めたというのは、かなりの実力者だったと言えるでしょう。
私が特に興味深いと思ったのは、彼のコンテンツの独自性です。
このチャンネルでは、心霊スポットの解説や霊能者の視点から見た現象の説明など一般的な心霊系コンテンツに加え、「未解決事件を霊視する」という他にはないコンテンツを発信していました。
特に上野の不忍池での事件を霊視した回は大きな反響を呼び、他の霊能者による霊視結果と偶然一致する部分があったことで、その霊能力の信憑性が注目されたんです。
こういった「霊視で事件解決」というテーマは、海外ドラマ「ミディアム 霊能者アリソン・デュボア」のような作品でも人気ですが、実在の人物が真剣に取り組むとなると、また違った迫力があるものですね。
パパともさんの動画の魅力は、その人柄にもありました。
息子のはやともさんと同様に落ち着いた語り口で、視聴者に寄り添うような丁寧な解説が特徴的でした。
また、TwitterなどのSNSも上手に活用し、視聴者からの霊障や心霊の悩みなどの相談にも誠実に応じていたことで、ただの人気YouTuberではなく、心の拠り所として多くのファンに支持されていたのです。
シークエンスパパともの死因は?
人生には必ず終わりが訪れます。
多くの人に愛されたシークエンスパパともさんも例外ではありませんでした。
シークエンスパパともの死因は、闘病していたがんによるもの。
2021年1月末、息子のはやともさんが『ポップな心霊論』というコラム連載で「闘病中だった父が亡くなりました」と報告し、多くのファンに悲しみをもたらしました。
驚くべきことに、パパともさんは私たちが知っていた活動的なYouTuberの姿の裏で、実はがんという大きな敵と闘っていたのです。
この事実を知ると、あの落ち着いた語り口や前向きな姿勢がより一層心に響きます。
辛い状況の中でも、人々に勇気や希望を与えようとする姿勢は本当に尊いものだったんですね。
はやともさんの記事によると、パパともさんは最後に家族と一緒に過ごす時間ができ、きちんとお別れができたとのこと。
これは家族にとって、そして本人にとっても大きな救いになったのではないでしょうか。
人生の最期を穏やかに迎えられることは、誰もが願うことだと思います。
息子のはやともさんに勧められて始めたYouTuber活動ですが、闘病の傍らでも多くのファンに支持される活動を続けていたというのは、その情熱と使命感の証だったのかもしれません。
葬儀には大勢の人が駆けつけたそうで、遺影には『女性自身』での親子対談時の写真が使われました。
この選択からも、息子との絆を大切にしていた様子が伝わってきます。
はやともさんは「多くの人から愛された人生だった」と父の人生を振り返り、誇らしさを感じていると述べています。
自分の死は霊視できたのか?
霊能力者でも自分の死を予知することは可能なのでしょうか?
シークエンスパパともさんの場合、具体的な証言はありませんが、家族との別れの時間を大切にしていたことからも、何らかの予感があったのかもしれません。
今回は霊能力者と死の予知について、いくつかの側面から考えてみましょう。
霊能力者の「自己霊視」の難しさ
自分の未来、特に自分の死を予知することは、どんなに優れた霊能力者でも難しいと言われています。
これはちょうど、医者が自分を診断するのが難しいのと似ています。
自分自身を客観的に見ることができないからです。
シークエンスパパともさんは強い霊能力を持ち、多くの人の悩みを解決してきました。
でも、自分のことになると、感情が入りすぎて正確な霊視ができなくなることがあるのです。
これは霊能力者に限らず、占い師や予言者も同じだといわれています。
世界の民間伝承にも「予言者は自分の運命を知ることができない」という話がたくさんあります。
ギリシャ神話のカッサンドラは、未来を予言する能力を持っていましたが、自分の悲劇的な最期を避けることはできませんでした。
パパともさんが自分の死期を正確に霊視できたかは分かりませんが、霊能力者としての経験から「何か」を感じ取り、家族との時間を大切にする選択をしたのかもしれません。
これも霊能力の一つの形なのでしょう。
見えるものと見えないものの不思議な法則
霊能力にも不思議な法則があるようです。
シークエンスはやともさんは、火事で亡くなったおじいちゃんの霊をはっきりと見ることができました。
お葬式の後、焼け跡に行くと、完全に燃えてしまっているはずの部屋がそのまま見え、ベッドに横たわるおじいちゃんの姿まで見えたのです。
父親のパパともさんも同じものを見ていたといいます。
しかし不思議なことに、はやともさんは父親のパパともさんの霊は見ることができていないと語っています。
「親父の霊が見えたら、少しは実感がわくのかもしれない」という言葉からは、強い霊能力を持つ彼でさえ、最も身近な存在である父親の霊を見ることができないもどかしさが伝わってきます。
この現象は、「情が深いほど見えにくくなる」という霊視の特性を示しているのかもしれません。
また、亡くなった人が自分の姿を見せるかどうかも関係しているという説もあります。
おじいちゃんは最後のお別れとして姿を見せたかったのかもしれませんし、パパともさんには別の形で見守る理由があるのかもしれません。
霊能力には私たちがまだ理解できていない複雑な仕組みがあるようです。
それが霊の世界の神秘なのでしょう。
死の予感と最期の準備
パパともさんが自分の死期を正確に霊視していたかどうかは分かりませんが、闘病中の様子から何らかの「予感」があったと考えることもできます。
息子のはやともさんが「きちんとお別れができた」と語っていることからも、パパともさんは最期の時を意識して過ごしていたようです。
多くの医療関係者は、人間には「死期を感じる能力」があると言います。
終末期の患者さんが「もうすぐ旅立つ時が来た」と静かに告げることがあるのです。
これは霊能力とは別の、人間が本来持っている感覚かもしれません。
パパともさんの場合は、霊能力者としての経験と、人間本来の死期を感じる感覚が組み合わさり、より明確な「予感」となった可能性があります。
そのため、最期の時を家族と穏やかに過ごすことができたのでしょう。
アメリカの有名な霊能力者エドガー・ケイシーも、自分の死期を予言したと言われています。
彼は「明日の正午に私は死ぬ」と言い、実際にその通りになったという記録が残っています。
死の予知は、恐れるべきものというより、大切な人との最後の時間を意識して過ごすための贈り物なのかもしれません。
パパともさんはその貴重な時間を家族と共に過ごすことで、この世での役目を静かに全うしたのでしょう。
まとめ
シークエンスパパとも(本名:高橋賢吉)は、お笑い芸人シークエンスはやとものお父さんであり、息子以上に強力な霊能力の持ち主でした。
タクシードライバーとして働きながら、霊視や除霊活動を行っていた彼は、息子の人気に触発されて「シークエンスパパともチャンネル」をスタート。
心霊スポットの解説や未解決事件の霊視など独自のコンテンツで10万人を超える登録者を集めました。
その死因はがんによるものでした。
2021年1月末、息子のはやともさんが闘病中だった父の死を報告。
パパともさんは活発なYouTube活動の裏で、がんと闘っていたのです。
辛い状況でも人々に勇気を与え続けた姿勢は本当に尊いものでした。
興味深いのは、強い霊能力を持ちながらも、自分の死を正確に予知できたかは不明な点です。
また、息子のはやともさんが父親の霊を見ることができないという事実も、霊視の不思議な法則を示しています。
死を前に家族とのお別れの時間を大切にした彼の生き方は、多くの人に感銘を与えました。
コメント