日曜の夕方、「サザエさん」のエンディングじゃんけんに毎回勝てたら良いのと思ったことはありませんか?
実はエンディングのじゃんけんには「煙突から出る雲の形の煙でサザエさんの手がわかる」という都市伝説が存在します。
ですが「雲の形」や「煙突の煙」による必勝法は存在しないことが分かっています。
ではなぜこのような都市伝説が広まったのでしょうか?
また、この他にじゃんけんに勝つ必勝法はあるのでしょうか?
本記事では、1991年から始まったサザエさんじゃんけんの歴史から、有名な「煙突の煙」都市伝説の真相、そして「サザエさんじゃんけん研究所」が30年以上のデータから発見した本当の必勝法までを徹底解説します。
なんと、彼らの研究によれば、1月の初回は31年連続でチョキを出すという驚くべき法則も判明しています。
統計的手法を活用すれば、通常33%の勝率を50%以上に引き上げることも可能なのです。
日曜の夕方、家族との団らんをさらに楽しくする「サザエさんじゃんけん」の秘密に迫ります!
「サザエさん」エンディングのじゃんけんはいつから始まった?
国民的人気アニメ「サザエさん」のエンディングでおなじみのじゃんけんは、1991年10月20日から始まりました。

アニメが開始されたのが1969年なので、じゃんけんが始まったのは20年以上後なんですね。
実は、これ以前はまったく異なるエンディングが採用されていたのです。
最初のエンディングでは、サザエさんがクッキーを空に投げて口でキャッチするという演出が使われていました。

サザエさんのキャッチの成功率はどのくらいだったのか気になりますね。
この変更が行われた理由は子どもの安全に関する懸念からでした。
東北大学医学部付属病院の医師が「子どもたちがこの食べ方を真似すると、食べ物が気管に詰まる危険性がある」と指摘したことがきっかけとなり、現在のじゃんけん形式に変更されたのです。
放送されていた当時は真似する人が続出したのかもしれないですね。
たしかに危険です・・・。
エンディングのじゃんけんが始まってからは30年以上が経っており、多くの視聴者にとって日曜の夕方の恒例行事となっています。
今となっては無くてはならない存在となっているのではないでしょうか。
この長い歴史の中で、じゃんけんの必勝法に関する様々な都市伝説が生まれてきました。
これは、テレビゲームの裏技が口コミで広がるのと似た現象です。
インターネットの発達により、こうした情報は一瞬で全国に拡散するようになりました。
サザエさんのじゃんけんは単純な遊びの要素を超え、我々の生活の一部として定着しています。
同様の現象は他の長寿番組でも見られ、例えば「ドラえもん」の最終回に関する都市伝説なども根強く語り継がれています。

「サザエさん」じゃんけんの必勝法は煙突から出る雲型の煙が鍵?
「サザエさん」のエンディングのじゃんけんには、煙突から出る煙の形で勝敗を予測できるという都市伝説が存在します。
この説によれば、「輪っか状の煙ならグー」「ニョロニョロ状の煙ならチョキ」「煙が出ていなければパー」とサザエさんの出す手が見分けられるというのです。

わざわざそんなヒントを出してくれているとしたらとても良心的ですよね。
この噂は2014年頃からSNSで広まり、多くの視聴者が信じるようになりました。
しかし、実際に複数回のエンディングを検証した結果、この都市伝説は完全なるデマであることが判明しています。
エンディングシーンで磯野家の煙突から出る煙は、常に輪っか状のものしか存在せず、それでいてサザエさんの出す手はグー、チョキ、パーとバラバラなのです。
つまり、煙の形と出される手には何の相関関係もありません。
全てを確認したわけではないので、本当にいろんな形の煙が存在したとしたら是非見てみたいですね!
この都市伝説が広まった背景には、視聴者が「必ず勝てる方法」を求める心理があるのでしょう。
ただでさえ憂鬱な日曜日に、せめてじゃんけんくらい勝っておきたいって気持ちは分からなくもないです。
たかがじゃんけんですが、勝てないとちょっと悔しいですよね。
私も子供の頃に、よく家族とじゃんけんを予想していましたが、勝てたときは清々しい気持ちになれたのを思い出します。
#sazaesan #サザエさん
今日のサザエさんじゃんけん、パーであいこザマス(´・ω・`) pic.twitter.com/XRL6TYWnWs— サザアウェイ ─ 肝試しの姿 (@sazaaway_fuguta) February 16, 2025
煙突の煙説が否定された後も、「フリップの持ち方で手がわかる」「次回予告の画面切替でカウントする」など、様々な必勝法が提唱されてきましたが、いずれも長期的な検証では効果が確認されていません。
むしろ興味深いのは、「サザエさんじゃんけん研究所」という団体が1991年からのデータを分析し、実際の傾向を研究している点です。
彼らの調査によれば、特定の時期(クールの初回など)や前の手の出し方に基づく統計的な傾向が見られることもあるようです。
「サザエさん」じゃんけんの勝率を上げる方法
煙突の煙やパネルの持ち方といった都市伝説的な方法は残念ながらガセネタですが、実は本当に存在する統計的な法則を活用すれば、サザエさんのじゃんけんで勝率を上げることが可能です。
「サザエさんじゃんけん研究所」が分析したデータによれば、いくつかの有効な戦略が存在します。
この研究所が提唱する「直前2回法」は過去2回の手の組み合わせから次に出る手を予測する方法です。
例えば、サザエさんが2回連続で同じ手(例:グー→グー)を出した場合、3回目に同じ手(グー)が出る確率が極めて低いという傾向があります。
このパターンを把握すれば、2回連続でグーが出た後はパーを出すなど対策が立てられます。
人間の心理的にもなかなか3回連続同じ手は出さないことが多いのと同じかもしれません。
ちなみに過去同じ手を連続して出した記録は5回だそうです。
この結果からもわかるように、必ずしも連続して出さないということではなく、連続して出す可能性は低いということのようです。
もう一つの有効な方法が「最大間隔法」です。
これは、その時点で最も長期間出されていない手が次に出る確率が高いという法則に基づいています。
例えば、ここ5週間でグーが1回も出ていなければ、次はグーが出る可能性が高まるという考え方です。
これは試験の傾向と対策でもよく使われますが、最近ここが出てないからそろそろ出るかな?みたいな感じに似ていますね。
さらに季節的な特徴もあり、各クール(1月、4月、7月、10月)の初回放送ではチョキを出す傾向が強いことが判明しています。
実際、1月の初回は31年連続でチョキを出している驚くべき記録があります。
2025年の初回は1月12日で31年連続のチョキとなりました。
サザエさんじゃんけん 2025年1月12日(日)
結果:チョキ#サザエさん#サザエさん症候群#サザエさんじゃんけん pic.twitter.com/Kqd9RCbup7— 【公式】Goolegle (@goolegle) January 13, 2025
これが意図的でなければ617兆6733億9628万3947の1の確率ということになります。
さすがにそんなことはあり得ないですよね。
これは勝手な推測ですが、1年の始まりにはピース(平和)を願ってチョキを出しているのではないでしょうか。
そんな願掛けもあっても良いのかなと思います。
これらの方法を用いた研究所の予想は、本来なら約33%のはずの勝率を50%以上に引き上げることに成功しているようです。
サザエさんのじゃんけんについて、どうやって決めているのかも気になりますが、年始にチョキが続いたことで、ほぼ間違いなく意図的に決めていることがわかります。
ただし、通常の回では明確な法則も判明していないため、最近ではAIを使って出す手を決めている可能性もあるかもしれません。
まとめ
サザエさんのじゃんけんをめぐる都市伝説には様々なものがありますが、煙突の煙の形で予測できるという説は残念ながら事実ではありませんでした。
実際の煙は常に輪っか状で、サザエさんの出す手とは無関係だったのです。
しかし、「サザエさんじゃんけん研究所」による長年の研究では、統計的な法則がいくつか明らかになっています。
例えば「直前2回法」では、同じ手が2回連続で出た後は3回目に同じ手が出る確率が低くなるという傾向があります。
また「最大間隔法」では、長期間出ていない手が次に出やすいという法則も確認されています。
さらに興味深いのは季節的な特徴で、各クールの初回放送ではチョキを出す傾向が強く、特に1月の初回は31年連続でチョキだったという驚くべき記録もあります。
これらの知識を活用すれば、通常33%の勝率を50%以上に引き上げることも可能なようです。
果たして来年の年始もサザエさんはチョキを出すのでしょうか?
サザエさんのじゃんけんは単なる運任せのゲームではなく、歴史と統計学が交わる奥深い世界なのかもしれません。
次の日曜日、あなたも統計的法則を試してみてはいかがでしょうか。
きっと家族との会話も盛り上がるはずです。

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