となりのトトロの主題歌である「さんぽ」は保育園や幼稚園で歌われる定番の人気曲です。
老若男女問わず一度は耳にしたことがあると言っても過言ではないほど有名な歌ですよね。
曲調も明るく、聴いているとさんぽに出かけたくなったこともあるのではないでしょうか。
そんな「さんぽ」の歌詞が実は怖いという都市伝説が存在するのを皆さんはご存知でしょうか。
「となりのトトロ」にはトトロ=死神や、狭山事件との関連性などさまざまな都市伝説が存在します。
今回は映画で流れる主題歌や挿入歌の歌詞が怖い理由について解説していきたいと思います。
あくまでも都市伝説という観点で最後まで読んで頂けたら嬉しいです。
となりのトトロのオープニング主題歌「さんぽ」の歌詞が怖い?
あるこう あるこう わたしはげんき あるくのだいすき どんどんいこう
歌の最初は元気な子どもが、笑顔で楽しそうに歩いている姿が想像できますよね。
そんな「さんぽ」という歌にはモデルとなった場所があると言われています。
「さんぽ」の作詞を担当した中川李枝子氏が幼少期に歩いたことのある福島県の信夫山をイメージして書いたとのこと。
しかし、信夫山には古代からの神社や仏教の寺院が点在しており、霊場としての歴史も長い霊山です。
そんな霊山を散歩すると考えるちょっと怖いですね。
霊山を散歩する姿をイメージしながら歌詞をみていきましょう。
さかみち とんねる くさっぱら いっぽんばしに でこぼこじゃりみち くものすくぐって くだりみち
よく見てみると、どんどんひとけの少ない林の奥へと進んでいる感じがします。
まずトンネルは異世界への入り口との考え方もあり、同じジブリ作品の「千と千尋の神隠し」ではトンネルを抜けた向こうは別世界が広がっていましたね。
そんなトンネルをくぐると一本橋。
一本橋とは丸太を一本渡した橋のことで、通常は人が通るような橋ではないように思えます。
そしてでこぼこの砂利道。
普通、人が良く通る砂利道であれば、でこぼこではなく、ある程度は平になっているばずですよね。
ここは人があまり通らない道に感じてしまいます。
極めつけには蜘蛛の巣をくぐって下り道へ。
これは未知の場所や危険な場所へ進んでいくのを連想してしまいます。
蜘蛛の巣って不気味なイメージがありますよね。
そして2番へと続いていきます。
みつばち ぶんぶん はなばたけ ひなたにとかげ へびはひるね ばったがとんで まがりみち
蜘蛛の巣をくぐって下っていくと、いきなり花畑が広がっています。
なんかちょっと安心する一方で、花畑は異世界(天国)によく出てくるイメージがあり、本当に異世界に行ってしまったのかとやや不安にもなります。
また、「ヘビは昼寝」という表現は、動かないヘビが潜んでいるようで、潜在的な危険を感じます。
余談ですが、ヘビはまぶたにもうろこがあるため、寝ているときも目は開いています。
続いて3番。
きつねも たぬきも でておいで たんけんしよう はやしのおくまで ともだちたくさん うれしいな
ここで動物が登場しますが、出てきたのがキツネとタヌキ。
山であれば猿とか鹿でもいいはずです。
キツネとタヌキは「化ける」と言われていることは有名で、化けて出ておいでと言っているようにも聞こえます。
そして林の奥まで探検しようと言っています。
ここは霊山で、散歩であえて林の奥まで探検するのでしょうか。
また、そんな林の奥にいるたくさんの友達とはいったい・・・。
「さんぽ」の歌詞は如何だったでしょうか?
中川李枝子氏が信夫山を愛していたことや、信夫山が日本で人気のハイキングスポットであることから、「さんぽ」の舞台が信夫山と言われていますが、公式な情報としては、具体的に信夫山をイメージして作られたという証言や記録はありません。
もし信夫山をイメージして作られたとしても、曲調の通り良い面をイメージして作っていると思うので、楽しい歌と考えて良いでしょう。
この他にも「さんぽ」の歌詞が狭山事件をモデルに作られた、という考察もあるようです。
これに関しては、事件の現場となった場所と歌に出てくる情景が似ているからとのこと。
ですが、山とか森とかは大体同じような情景のため、断定することは難しいでしょう。
映画「となりのトトロ」と狭山事件の関連性については別記事でまとめておりますので、こちらも是非読んでみてください。

となりのトトロの挿入歌「まいご」の歌詞が怖い?
皆さんはとなりのトトロの挿入歌「まいご」という歌をご存知でしょうか。
映画「となりのトトロ」ではたくさんの挿入歌がありますが、「まいご」は物語の終盤で迷子になったメイをサツキが探しているシーンで流れます。
劇中ではメロディーが流れているだけで、歌はありませんでしたが、「まいご」にも歌詞は存在し、そんな「まいご」の歌詞が怖いと話題になっています。
劇中ではサツキがトトロに「メイのところへ連れてって」とお願いしたことで、メイの元へ行くことができましたが、「まいご」という歌では最後まで迷子のまま終わってしまう・・・。
かえってきて おねがいだから わたしの だいじな いもうと どこかしら どこかしら
この歌詞からわかるのは、迷子になったメイを探すサツキの心情を表現した歌だということ。
歌だけ聞くと迷子で居なくなったまま終わる何とも怖い歌です。
また、迷子になった妹に対して「きえてしまった ちいさな子」という表現があり、何とも怖い言い方ですね。
もし自分の身近な人が迷子になったときに「消えた」という表現を使うでしょうか。
あくまでもイメージですが、魂もなくなるような感じがしてしまいます。
終盤には「にげてしまった いけない子」という歌詞もあります。
一体何から逃げたのでしょうか。
ここだけ切り取ってみると、何だか闇を感じてしまいます。
ですが全体を通してみると、妹を探している最中に気を紛らわせようとして「おにごっこ」や「かくれんぼ」に例えて、何とか現実逃避したいという気持ちが伝わってきます。
見つからないまま終わってしまうというのも、あくまでも迷子になっているシーンの挿入歌を想定して作られたからではないでしょうか。
劇中では歌はありませんでしたが、そこまでは想定していなかったはずなので、先に歌で迷子の妹が見つかることを避けたのだと思います。
実はこの「まいご」という歌も、「さんぽ」同様に中川李枝子氏が作詞しています。
歌詞からいろんなストーリーを想像できるのは、名作所以なのかもしれませんね。
となりのトトロエンディング主題歌「となりのトトロ」はフリーメイソンに関係している?
エンディングの主題歌になっている「となりのトトロ」の歌詞がフリーメイソンとの関係性を示しているのではという考察を見かけます。
この曲は「となりのトトロ♪トトロ~♪」とリズミカルな音調の歌で、よく合唱などにも使われているとても人気のある曲です。
フリーメイソンとは世界最大の秘密結社と言われており、17世紀から18世紀にかけて形成された国際的な友愛団体のこと。
テレビ番組「やりすぎ都市伝説」でも毎回話題に上がっているため、都市伝説好きの中では有名ですね。
そんなフリーメイソンと関係しているとはどういうことなのでしょうか。
それは1番の歌詞にあるようなので、歌詞と一緒にみていきましょう。
誰かが こっそり 小路に 木の実 うずめて ちっさな芽 生えたら 秘密の暗号 森へのパスポート すてきな冒険はじまる
・こっそり=秘密
・木の実=入会する人
・うずめて=地下へ
・小さな芽生えたら=入会する気持ちになったら
・秘密の暗号=入会の儀式
・森へのパスポート=会員バッジ(会員しか手に入らない)
上記の内容がフリーメイソンとの関係性を想起させる、ということのようです。
フリーメイソンに入会するには入会の儀式が必要で、日本では東京タワーのふもとにあるグランドロッジの地下で行われているとのこと。

儀式の内容は明かされていませんが、1時間くらいの寸劇だそうです。
ここまでフリーメイソンとの関係性について解説してきましたが、これはさすがにデマの可能性が高いですね。
1番の歌詞だけみても、納得いくほどの根拠がありません。
また、「子どものときにだけ訪れる不思議な出会い」であり、大人向けのフリーメイソンとは無関係ですね。
まとめ
映画「となりのトトロ」で流れる3つの曲について解説してきました。
確かによく見ると怖いと感じる部分もあったように思います。
ですが、どれも根拠のあるものではなく、都市伝説好きの人々が後付けで関連付けた内容でほぼ間違いないと考えます。
スタジオジブリ側が依頼する際に、「怖い内容にして欲しい」と作詞家に要望を出していれば別ですが、作詞家があえて裏設定をすることはないでしょう。
歌詞についての捉え方は、聴いた人の感性によるものなので自由ですが、作詞家としては都市伝説として噂されている内容を意図していないと考えます。
映画「となりのトトロ」で流れる3つの曲について、皆さんはどう感じたでしょう。

信じるか信じないかはあなた次第です!
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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